いずむうびい

テキトーなブログ。

おふたりさま『セトウツミ』

f:id:m-ism6021:20160708231015j:image
f:id:m-ism6021:20160708231029j:image

土居川をさーっと駆けていくオープニングカットからして,どこかへ向かっていく映画なのだろうなーなどとぼんやり思わされていたら,それから川沿いに居座る展開がつづいて「あー、そこに居続けるってのもイイもんだなー」って気付かされて,こんなに幸福な映画って最近あったかなーなんて思っちゃうほど最高に楽しい映画でした.

塾サボろうかなーとつぶやいて居場所の継続が宣言されると安心したり,樫村さんに引き止められてなかなか到着できないとモヤモヤしたり,カレー初日のおかん乱入のとてつもない鬱陶しさだったり,時間・場所を領海侵犯されてしまったと心がざわつくのは,その地点でセト・ウツミの2人の「第◯話」をできるだけ長く多くそして早く見せてほしいと願ってしまっているからで,とにかく一人になりたいセトととにかく一人でいられないウツミの男子の可愛さ全開っぷりにやられました.

そんな2人と三角関係を築く樫村さんが割りとウツミに本気で熱をあげているにもかかわらず,「そこにいるあいだは、大丈夫」と言わんばかりに2人の間に入ってこないのはやっぱり美女の余裕なのだろうか.配慮というべきなのか.いややはり美女の余裕としか思えない.何だったらウツミだけじゃなくセトだってキープみたいなもんでしょう.感情的になっているとはいえ「他の子と一緒にしないで!」なんて勢いよく発することができるのはなかなかになかなかだよ.樫村さん.あまり見たことのない不思議なタイプの女性.

トップ画像にした特報のけん玉シーンはまるまるカットだったけれど結構好きだったなぁ.ウツミの計算なのか天然なのかわからない人間性とそんなウツミを受容しているのか天然なのかわからないセトの人間性がしゅっと収まっていると思う.あー面白かった.

池松壮亮菅田将暉の唯一無二の映画として記憶されるであろー!最高でした!