いずむうびい

テキトーなブログ。

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

今度会うときもまたねと言おう『映画 聲の形』

繰り返される波紋の描写は「音の共鳴」であり,その音には発声だけではなく声にならない感情も含まれている.それぞれの「聲の形」が描かれている.自分という人間の輪の広げ方,自分のテリトリーをどこに置いてどこで線引きを行うのか.自分を象るのは他者…

そこに怒りはあるか『怒り』

東京・優馬のテーマは「哀しみ」だ.憶測になるが彼はきっと母の死を心の底から哀しむことができていなかった.どう受け止めていいのか,どう振る舞うべきなのか.分からなくて気持ちが落ち込んだ日には早くこんな日々が終わらないかななんて考えてしまって…

戀をしたのは『映画 聲の形』

恋をするとツラい.その気持ちがどういった仕組みでどんな作用を自分に及ぼしているのか分からなくてツラい.けれどそれは紛れもなく自分の気持ちで相手に対する自分の真っ直ぐな気持ちで処理できるのは自分自身でしかなくて. ツラいのに慣れてくると恋と向…

ヴィランズ・リジェクト『スーサイド・スクワッド』

映画を見るときの心構えとして序盤の20分ほどは掴みの時間でそこでの描写はその映画の方向性やある種のルールを説明してもらえる時間だと思っている.この時間に納得できるかどうかで映画を楽しむことができるかも大抵決まる. 『スーサイド・スクワッド』は…

しっちゃかめっちゃかになる『君の名は。』

カラオケへ行くと高確率で「泣く、泣く」という歌を聴かされるRADWIMPSの言葉を並び立てた感じが相当好きじゃなく,新海誠という作家にも何やら「触るなキケン」を感じて今までひとつの作品も見ていなかったのだけど,『君の名は。』が公開されるやいなや異…