読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

いずむうびい

テキトーなブログ。

我とスターウォーズが共にあらんことを『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

f:id:m-ism6021:20161217005417j:image

f:id:m-ism6021:20161217005438j:image

 

スターウォーズは王道だ.同盟軍と帝国軍,ジェダイとシス,こんなにも分かりやすく壮大な図式は他にはない.王道が王道たりうるために必要なものを惜しむことなく搭載している完全装備の王道.それがスターウォーズだ.

 

まさかの新作として登場した昨年のエピソードⅦはエピソードⅣとⅤのハイブリッドであった.王道をやりきって神話になろうかという過去作を教本にするのだから傑作にならないワケがなく,一歩間違えれば焼き直しと非難されようものがJ・J・エイブラムスや地球最強ディズニーのブレーンたちが一歩間違えることなどしないのであった.しかしフォースの覚醒にはもっとも大切なハートの部分でも確かなものがあった.それはスターウォーズをふたたび始めるということは「スターウォーズをもう一度終わらせること」なのだという「覚悟」だ.フォースの覚醒は物語できちんとその覚悟を表明している傑作だった.

 

で,ローグワン.結論からいって最高オブ最高.今年のベストワンを見事にかっさらっていった.同盟軍と帝国軍,ジェダイとシスといった王道の横道をいくはみ出し者が主役のイマドキヒーロー映画であり,大義名分に苦しむ戦争映画であり,ジン・アーソなるジャンヌ・ダルクと生き方を強いられた者たちの絆の映画であった.こんなんズルいわ.泣くわ.横道にいくと思いきや各方面の王道かき集めました映画なんだもん.キャシアンが口封じをする序盤で見せる表情ひとつで映画の方向性を示すのまじで上手いと思った.ライトセーバーが出てこない初めてのスターウォーズになるかと思いきやしっかりとダース・ベイダーが史上最凶の形で披露してくれる.ボクの記憶にあるライトセーバーアクションとはジェダイとシスの戦いであるか誰かを守護るものだったり誰かを救出したりするときに用いられるものだったので完全に奪いにくるためだけの純粋悪の武器として使用する今回のダース・ベイダーは史上最凶だと思った.カッコ良すぎて暗黒面に墜ちる.オープニングクロールが無いのもサイドストーリーに徹していてたいへん素晴らしい.エピソードⅣのオープニングクロールがまるでローグワンの続きであることのように感じてしまう.まったく文句のつけようのない大満足の逸品だった.

 

ローグワンについてはまだまだ見る予定があるので感想はここらへんにしておいて来年12月に控えるライアン・ジョンソン監督(最高!)のエピソードⅧやその後のスターウォーズに思いを馳せておく.

 

「続編映画の傑作はパート2」の法則がエピソードⅧにはきっと当てはまるんじゃないだろうか.起承転結でいえばオリジナル3部作すべてを「承」としてそこへ至るまでの『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が「起」,新たな主人公と物語と対峙する『スター・ウォーズ エピソードⅦ/フォースの覚醒』が「転」.そして次なるエピソードⅧが「結」になり,コリン・トレヴォロウ監督のエピソードⅨではまた新たな起承転結を目の当たりにする.そこには未だかつてない新しいスターウォーズがあるはずだし覚悟を表明した以上はその境地にいかなくてはいけない.そんなような機運がこのローグワンでより一層高まったように思う.頼むぜライアン・ジョンソン.壮絶で荘厳な「結」を待っている.ボクたちにもいよいよその「覚悟」が必要なのだ.もう一度始まるスターウォーズ,もう一度終わるスターウォーズ.その流れはもう止められない.我とフォースが共にあらんことをフォースと我が共にあらんことを.