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いずむうびい

テキトーなブログ。

青春歌留多部活譚『ちはやふる-上の句-』

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初日初回で鑑賞.若者が自らの心許なさを受け入れていくとっても清々しい青春映画でした!

「詠まれた歌の札を取る」というシンプルな運動性は千早.古来からの歴史とそれゆえの間口の広さはカナちゃんと肉まん.神経戦の魅力は机くん.そして,歌に秘められた想いの美しさ/儚さは太一.かるたの魅力を分散させたような瑞沢高校の5人がすこぶる魅力的です.

はじめのうちは「かるた部を設立するために集まった5人」だったのが,物語を経て「5人が集まるためにかるた部は設立された」に変容していく.春に打ってつけの美しさを存分に楽しみました.

役者で断トツに良いのはやっぱり広瀬すず,『海街diary』(2015)のドリブルも良かったけど,この映画の走りっぷりもなかなかです.何より彼女は汗がすごく良い.他の子よりも汗が俄然輝いて見える.今のところ涙よりは断然に汗をかいてくれたほうがいい女優さんです.

「かるた部」という珍しい景色を決して色物扱いせずにどこの学校にでもある景色,どの高校生にも起こり得る出来事として見せてくれたことに作り手の丹精を感じました.道場や大会会場の並びも教室や朝の校門と同じ美しき青春の原風景です.

また,タイトルロールや挿入されるアニメーションもイイです.劇中の言葉を借りれば「なんと雅なことか!」ですね.この映画で繰り返し見たいポイントはどこかときかれれば人の部分では全編良くて選べないので歌に想いを馳せるアニメーションと答えます.

ハイ.というわけで,鑑賞後の気分がとても晴れやかになる傑作でありました.何やら気合いが入っているらしい松岡茉優が登場する下の句が待ち遠しいです!