読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

いずむうびい

テキトーなブログ。

タランティーノの絶対性『ヘイトフル・エイト』

f:id:m-ism6021:20160229232241j:image
f:id:m-ism6021:20160301010607j:image

クエンティン・タランティーノ8th FILM.いつも監督作品の数なんて宣言してたっけ?たまたまこのタイトルになったから泊をつけるために8作目って言っておくか的な?まぁ,特に掘り下げることでもないけども.

いやこの映画ちょー面白かったです.ゾクゾクした.ひたすら愉しませてもらいました.どういう映画だったのか,説明するために本意ではないながらもひとことで言わせてもらえば西部劇の皮をかぶった『遊星からの物体X』(1982)ですね.

付け加えるなら,これはタランティーノに限ったことじゃないけども,オリジナル脚本でやってるひとの映画って,基本的な核はそのままブラッシュアップを重ね続けるほかないと思うんで,その視点でもきっと印象付けることができますよね.タランティーノでいえば「復讐心」とか.

しかし,そういった相対性にはあまり意味を感じないので,ボクがいちばん思ったことを書いておきます.

「絶対悪」です.

この映画,まじで悪い奴らしか出てこない.そういう映画は他にもあったろうけど,この映画はタチが悪い.白人黒人,北軍南軍,賞金首,縛り首,そういった人間性によるところのワードしか出てこない.倫理観や道徳心が粉微塵も無い!

f:id:m-ism6021:20160301000827j:image
絶対悪の象徴

それらのコイツとコイツがこういう関係でアイツとアイツは実はこうで……と,タランティーノによって差し出される「料理」をそのまま食せばいいのだ.伏線だの何だの気にせずにシンプルに把握するだけでいい.見ているだけでOKだ.タランティーノがこの映画を編集し終えた時点で見る者が愉しむことは約束された.だって,あの状況のシチューは絶対旨いじゃん?温かいコーヒーだってあの場にいたらまず飲むじゃん?この映画もそういうことだ.

タランティーノ映画にしか成し得ない絶対性をこの映画は獲得していると思う.タランティーノ映画を見たあとって,まず頭をよぎるのは過去のタランティーノ映画ですよね.タランティーノという映画監督は映画というジャンルにおいて,そういった高みに手が届きかけてるのかもしれない.ハイ.これから好きなタランティーノは?ときかれたら『キル・ビル Vol.1』(2003),『イングロリアス・バスターズ』(2009),『ヘイトフル・エイト』(2015)と答えます.