冬の本気にたじろぐ〜最近見た映画
『オキュラス/怨霊鏡』
幽霊の謎どうこうとか「クリムゾン・ピーク」の現象どうこうよりもミア・ワシコウスカ,ジェシカ・チャステイン,トム・ヒドルストンと,見ているだけでOKな役者ばかりに気を取られてしまう.それが楽しくもあり物足りなくもあり.
鏡からの攻撃は鏡らしく「何かを見せること」で,幼少期の記憶と現在のシーンが入り乱れる構造はまさに鏡そのもの.呪いへの対として時折見せる主人公のなにクソ根性も対称的で素晴らしかった.去年見ていればベスト入り.
『クリムゾン・ピーク』
幽霊の謎どうこうとか「クリムゾン・ピーク」の現象どうこうよりもミア・ワシコウスカ,ジェシカ・チャステイン,トム・ヒドルストンと,見ているだけでOKな役者ばかりに気を取られてしまう.それが楽しくもあり物足りなくもあり.
『白鯨との闘い』
抱えていた罪悪感よりも愛の包容力による緩和だったり,瀕死の危機的状況よりも船乗りの誇りだったり,大きなものと小さなものが浮かんでは消える.意外に響いた.
『ザ・ウォーク』
久しぶりに良い3Dを見た.怖さなのか美しさなのか.とにかくそこに何があるのか見たくなる映像が良かった.物語は夢に愛された罪な男の話.JGLが『(500)日のサマー』(2009)につづいてふたたびキラめくデートシーンを見せてくれる.
『エージェント・ウルトラ』
「ある日突然選ばれし者になったらどうする?」っていう幸運で彩られたキャラクターと「今後一切そんなことは起きないとしたらどうする?」っていう残酷で象られたキャラクターが右往左往する映画.「タレこみなんかしねぇけどここ入ってろ」と対応するジョン・レグイザモが好き.いちばん現実主義.撃たれて綺麗に穴開きすぎ.